…一瞬だった。 気づけば私は、白い霧のかかる場所にいた。 「…あれ?」 最近は、つけてなかった…彼との指輪。 つけた覚えがないのに、左手の薬指にはまっている。 「…ここはどこだろう?」 たしか私は、カッターを左手首に押し当てて…。 …そして…。