「遠慮するなって! それとも何? 種田は添い寝して欲しいのか?」 ニヤリと笑いつつそう告げてくる彼。 ……絶対にからかわれてるっ!! 「ほら、寝ろって」 私が何か言おうとしたのと同時に葉山君が話しかけてくる。 穏やかな春の日差しと暖かな葉山君の手の温度が、私を眠りへと導いた――。