「ありがとう…ひろ…」


弱々しい声でそう呟いた。


「イルミネーション。見に行くか?」


「えっ?」


きょとんとした顔をする私。


「や。おまえ顔色よくなったしさ。少しだけなら。せっかくの、クリスマスだし」


「行きます!」


じゃあ出ててと言って、ひろを廊下に追い出して着替え始めた。


着替えながらずっとにやけていた。










嬉しい。



大好きな人とクリスマス一緒に過ごせるなんて。



今日は家で寝てようって思ってたのに…



微熱になって苦しくないし。



イルミネーションだめだと思ってたのに…


嬉しいな