「ごめんなさい…」


ひろの顔を見ないで謝った。


「なんで謝ってんの?」



「イルミネーション…行けなくなっちゃって…」


「いいよ。別に。そろそろ熱出しそうだっ思ってた。最近寒いし。」


ずきんっ


やっぱりひろも…


どうしようもないやつだって呆れてるんだね


「私は…肝心な時に熱とかだして…どうしようもないよね…ほんと…ばかみたい…」


「俺はあやが熱出すのなんでかわかるよ。」


えっ?


どういうこと?



ひろは、私の頭を優しく撫でた。


「頑張りすぎちゃうんだよな?誰よりもがんばり屋だからな。俺は…おまえのそういうところがなによりも好きだよ。」


ぎゅっと伝わる温かい温もり。


ひろは私を抱き締めてる。


こんなこと言われたの…


初めてだよ…


ありがとう。ひろ。