【39,9℃】


体温計の数字を読み上げるえり。


「あや…大丈夫?」

そっと私の額に手を触れた。


「あつ!!これじゃあ、学校無理だね。」


やだ…


だって…今日は…


ひろと…


無理矢理起き上がり、制服へと手を伸ばす。


「あや!ばか!だめだよ。そんな状態で行ったらまた倒れちゃうよ!?」


えりは私を押さえてベッドへと、寝かせた。


「はぁ…だめだな。私。」


「そんなことないよ。佐藤くんにはあたしから言っとくから。」


バタン…


そう言ってえりは、学校へ出発した。




なんで私いつもこうなの?


肝心な時に熱だして…



ひろに迷惑かけて…



なんのために洋服買ったんだろう?



ひろ、ごめんね…




不器用な彼女でごめんなさい