「私は…元カノの代わりにはなれない。
私は私だから。」


「うん。」


「でも…でもね…」


涙が出てきた。


私が前元彼にされたことと同じ


「運命の人はきっといるよ…
私も…ずっと付き合ってた人に
浮気されて…すっごく辛くて…
だったらもう、しばらくは
だれとも付き合わないって決めてた…


だけど…


っ…………


ひろが告白してくれて…


初めは乗り気じゃなかったけど
付き合ったらどんどん好きになっていったの…


だから…高橋くんにも運命の人っていると思う…」



不器用な言葉。



もっとかっこいいこと言いたかった。



ひろが泣いてる私の肩をさする。


「高橋。辛い思いしたけど
これから色んな人と出会って
色んな人と恋愛すんだよ。
だから、少しずつ前に進め。」


力強い言葉で高橋くんに言ったひろ。


高橋くんは最後に笑顔を向けて



「冴島…ひろ…ごめんな。ありがとう。」


と言った。