夏真っ盛り。
授業中もセミの声がうるさい。


こないだの初デート以来ひろを意識してしまって普通に話せない。
ひろのこと好きって気づいたのに
これじゃどうしようもない。



休み時間になってもぼーっとする私。
もちろん考えるのはひろのこと。


「あやっ」


えりが私に抱きついてきた。


「おわっっ」


「どーしたの?ぼーっとしちゃって。」


私はえりにひろに恋したことを言うことにした


「えり…わたしっ…ひろのこと好きになった…」


小さい声で囁きながら話す私。


「ぇぇっ!?」


しかし、えりは回りが見るほど大きな声をあげる。


「ちょっ…えりっ!」


私は急いでえりの口をふさぐ