浮気の理由。




「はい、どーぞ。
お揃いだよ。」


手のひらに落とされたのは、小さく輝くピアス。


…これダイアモンドじゃね?


これを買うのにいくら働いて稼いだのか考えると、嬉しいよりも呆れる。


こんなちっこいもんに振り回された俺たち。


だけど、憎らしくも、愛らしくもあった。


だって、俺のためってことだろう?