「本当は太一の誕生石にしようか迷ったんだけど…」 私が太一のこと好きになったのは4月、桜の木のしたでサッカーをやってるとこだったの。 そう言って照れ臭そうに笑った菜々子。 なんでこんなに可愛いんだろう。 初耳だし。 「俺は、4月コーチに向いてないって怒られて萎えてた時に喝を入れた菜々子に惚れた。」 「えぇっ、なんでそんな可愛くないとこで!」 だってさ。 「俺だけに向けられた視線を独占したいって思った。」 「それ中1の時よね…。 マセすぎ。」 「うっせ…」