聞き覚えのある低いその声に
身体中の血液がいっきに流れ出すような感覚に陥る

嘘だ…嘘
この声の主をわたしは知ってる

…でもここにいるわけがない

振り向きたいのに振り向けない



「こんにちは~嶋田先生!」

嶋田…先生?
し、ま、だ…?

思わず振り返る

あっ…

「え、なんでここに…」

気持ちより先に言葉が口をついて出る