「ん、うまかった」 朗君と初花ちゃんもその他も満足気。 「呉汰、おいしかった、有り難う」 えへへな呉汰。 ゴホンと父 向汰。 「さっきの話だけど…。 父さんは父さんとして一人の男として現実から逃げていた。 もう逃げるのは嫌だ。 息子に嫌われるのも嫌だし、逃げないよ。 父さんは借金をしました。 一人じゃ返せそうにないんで母さんも呉汰も助けてください」 「ハァ?」 まさかのお願い。 逃げてないけど…何だろう『お前もっと頑張れよ』って感じてしまうのは…。