「あいつ・・・何話してんだよ・・・」
そう耳元で呟くラルの声は
かすれすぎてて、
すごく照れてるのが分かった

顔を見たくて振り向こうとしたとき
強く首筋を吸われ、
体が痺れるみたいに熱くなって
動けなくなる
「今・・・見んなよ・・・」
吐息が背筋にかかってゾクゾクする

そのまま、私を抱きかかえたまま
ベランダにある椅子に座る。
私はラルに抱っこされてるような形になる

腰にしっかりと巻き付いた腕
首筋にかかる息

いつから聞いてたんだろう、
こんなに照れてるって事は、
もしかしたら『俺のモノ宣言』
ぐらいかな。

可愛いなぁって思って
ラルの成すがままになってあげる

そして、今日一日で聞いた、
ラルが私に対して
どれだけの想いを注いでくれていたのか
を思い出して
胸がジーンと熱くなる
ラルの腕にそっと自分の腕も重ねて

「ありがとう」

そう呟く
そうすると、きゅっと腕がしまる。