そう言う彼女に僕は胸が苦しくなった。 そして彼女に何かしてあげたいって思ったんだ。 「僕がここで見ててあげますから、 泳いできていいですよ」 それで、すこしでも君がらくになれるのなら・・・ 君が過去に立ち向かう傍にいてあげよう。 それが今僕が君に出来る事。 僕がそう言うと 彼女は一瞬、驚いたような顔をしたが 長い沈黙の後、ポツリとありがとう、と 言い、ワンピースを砂浜に脱ぎ捨て、 海の中に入った。