そしてわたし達3人は
体育館までの廊下を歩きながら
他愛もない話をしていた。
「あーそういえば
お前どっちにしたん?」
先程までの話を途切り
思い出したように彪牙が口を開く。
「何が?」
と私は聞き返した。
「無法地帯といじめられんの。
決めたんか?どっちか」
「いじめにしたよ」
私がそう答えると
彪牙は喜んでいるのか切なそうにしているのか良く分からない複雑な表情を浮かべた。
「そっか」
「うん」
「それにした理由とかあんの?」
突然ワケを聞かれ
自分自身理由を探した。
そんな特別な理由は無いから。
ただ襲われるのが嫌なだけ。
それだけ。
「無法地帯怖いし」
そう私が言うと彪牙は笑った。
「くくっ、おもしれーな。お前って。」
その言葉に私はピンと来なかったけど
匠くんもクスクス笑ってるし。
なんか私言ったけ?(;・∀・)