❁HR❁
隣の席の奈央ちんが
ちっちゃなメモ紙をよこす。
そのメモ紙は机に見事に着地した。
奈央ちんに目をやると
奈央ちんは前を向いてるけど
こそっとピースをした。
何だろう。
ちっちゃな可愛らしいミニーの
メモ紙は奈央ちんの好みで
開くと綺麗な字が並べられていた。
《放課後これから
一緒に帰れないってことよね?》
一瞬ションボリとしてしまう自分がいた。
毎日一緒に帰っていた
私達。
でも昨日のように
私の帰りが遅くなってしまっては
奈央ちんをまたせてしまう。
私は
《うん、そうなると思う....
ごめんね。奈央ちん。》
と書いてメモ紙を奈央ちんの
机に飛ばした。
すると奈央ちんは
また何か書いてるようで
ターンして帰ってきた。
《貸しだからね?( ̄∀ ̄)》
と書いていた。
私はふふっと笑って
奈央ちんに《了解♡》と渡した。
ほんとにいい友達に恵まれたなと
思うと嬉しくて心が踊った。