「雪乃の前にもう一人
こんなふうに二択を迫られた子がいたから」
え....
私は驚いた。びっくりだった。
私の他にこんな無茶な
選択をしなきゃならない子がいたなんて。
「その子はどっちを選んだの?」
我慢ならず
そう私が聞くと
匠くんはまたもや苦笑して
「うん....無法地帯の方を
迷わず選んだよ」
「迷わず....」
理解できなかった。
少しも。
凄いなと思った。
だって私はいっぱい悩んだから。
でもその子は悩みもせず
無法地帯を選んだ。
無視されるのが苦手だった子なんだろうな....と私は思っていた。

