「何があったの?」
私達は屋上のベンチに腰かけた。
「....っ....ふぅ....ぅ」
あのクールで基本無表情な
奈央ちんがこれだけ泣くのだ、
浮気されたというのは
あながち嘘でもないと仮想される。
「....キス....してたの」
「....え?....キスって....」
「私ね....昨日、夜に
近くのコンビニ行ってて....
見慣れたバイクがあるなぁって
思ったら勇太のだったのね?」
「うんうん」 私は静かに頷く。
「勇太もそのコンビニから
家が近いからよく来るって言ってたから
勇太だ、って思って驚かせてあげようってコンビニの影のところに隠れてたの。
そしたら....ううっ」
その先は大体想像ができた。
「....うん....」
「勇太がっ....うっ....
女と出てきて....うぅっ....ぅ....っ
バイクの後ろっ....に乗せてっ....
キス........っひっく....」
「うん....もういいよ....奈央ちん。
辛かったね....」
奈央ちんは
コクコクと首を縦に振った。

