盗み聞きするつもりはなかったんだけど
静かな環境に話し声なんて
少しは聞こえるのが普通で。
はっきりと聞いたのは
『光稀(ミツキ)』
多分男の子だろう。
だってクラスメイトにも
みつきという男子はいるし。
確か先輩にもいたはずだ。
そう考えると
匠くんが話している相手も
男だと考えられる。
「おい、天宮。」
そう斜め上から
呼ばれ
顔を上げると彪牙の顔が
間近に迫ってた。
「なっ!?///」
思わず赤くなってしまう。
彪牙の長い睫毛や
つり上がった大きな瞳が
私の目をロックオンしていた。
「なんか....やべ....」
そうぼそりとつぶやくと
彪牙は私の頬に手を添えた。
ドクッ....ドクッ....
心臓が休む暇なく
高鳴っていく。

