「はい?」
私は状況をつかめずに
目を見開いてポカーンとしてしまった。
「彪牙か、俺。
どっちか選んで欲しい。」
匠くんはもう一度繰り返して
言ってくれた。
すると彪牙が
こっちに歩み寄る。
そして私の肩に腕をかけると
「俺を選ぶよな?」
耳元でささやかれて
ゾクッと変な感じがする。
部活終わりで汗臭いはずなのに
この人からは清潔感のある
かつ、セクシーな香水....かは分からないけど
すごくイイ香りがしてドキリと胸を打った。
「無理矢理なやり方は
戦力の内という捉え方でOKなのか?」
匠くんは私達を見て静かにそうつぶやいた。
「ちょ、ちょっと待って!」
私はこの先の未来が少し
予想できてしまい
慌てて二人を止めようとする。
この展開は明らかにマズイ!
し、心臓が持たないよぉ....
「二人とも落ち着いて?
3人で帰ればいいじゃない
何も2と1にならなくたってさ?」
優しく。
言葉を一つ一つ、頭の中で
選びながらそう伝えた。

