「やだね。意地でも帰らねぇ」
キッパリと見事に言い張った彪牙。
この何とも言えない度胸に私は
盛大な拍手を贈りたいと思った程だ。
シーンとした重苦しい空気が流れる。
ちょっとでも触れてはならない。
そう言われた気がした。
「私は帰っても....いいかな?」
私が匠くんと彪牙を前に
恐る恐るのぞき込むように言うと
二人は同時に
「俺がお前を送る。」
とピッタシ、ハモってしまっている。
っていうかいつの間にか
彪牙の怒りの矛先は私じゃなく
匠くんに行っていた。
もしかして匠くんが
気を使ったのかな、なんて、
くだらない。自分に都合がいいほうに
妄想をしてしまう。
(それにしても....
家後少しなんだから帰らせてよ....もぉ。)
私は二人の親切心も
面倒に感じてしまう。
一人で帰れますぅ....(´;ω;`)

