「ずいぶん機嫌がいいな。恭也。」

ニコリと微笑をつくる匠くんは
何かを悟っているようにも見えた。

「別に。」

恭ちゃんがそう素っ気なく応えると
匠くんはふっと笑った。

恭ちゃんは
「あ。俺家こっち」
と帰っていった。

最初あれだけいた人数も
気づけば3人になっていた。

どうやら彪牙と匠くんは
家が近いらしく
いつも2人で帰ってるらしい。

それを匠くんが話してくれたんだが
彪牙が「男同士で帰るなんて味気ねーよな」
って言ったのに対してすかさず
「それは俺のセリフだ」
と匠くんは悪い笑みを浮かべながら答えた。
そしてもう一言。
「そういうことは
女嫌いが治ってから言ったらどうだ?」
と、なんと毒舌な....(^_^;)