イケメン男バス×天然女〜なんで私がマネージャー!?〜

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理由はこうだ。





彪牙が今の今まで

女子マネをシカトし続けていたせいで
部員達もシカトをすることになった。






(....ここまでは聞いた....うん。うん。)


そもそも俺ら高校生は

恋愛を求めてしまう時期だというのは
事実だ。



だが彪牙は女性を嫌っている。




その影響で部員たちは
空気を読み彼女を作ろうにも作れない
現状があるんだ。


1人例外を除いてな。





(....石川皐だ....。石川皐には
悪いケド、この中じゃ君しかいない....。)




欲求不満は積もりに積もっていたんだろう。


ピリピリとした雰囲気は当初には
あったが、それも最近は全く無くなった。





人間特性の慣れというものだ。





恋愛をしなくても

彼女がいなくても平気。という慣れが
染み付いていったんだ。





....だが、そんな中でも
次々と変わっていく女子マネを
楽しみにしていたのもきっと事実だ。




まぁ、彪牙が女嫌いな限り

どうにもこうにも、事は進まないというのも事実だけども。






「俺が全部悪いみてぇだな。ちっ。」







(....うるさいなぁ。
あんたが全部悪いんじゃん。)






だが、今回はケースが全く違う。


彪牙はあろうことか
雪乃、君と、普通....とは分からないが

彪牙が初めて嫌悪感を抱かずに
会話を交わせる相手が女子マネになった。






それは...一気に
恋愛対象に入ってしまうというわけなんだ。






恋愛に飢えた部員達に

彪牙が君と普通に話せると知ったと
知られてごらん。






ここは無視というイジメの場から
狩りという名の無法地帯に化す。






これが俺たちの言う『二択』だ。








(....うそ....でしょ。)