その男はゆっくりと口を開き
こう言った。
「タメだから....敬語いらね」
「あ、そお?....わかった(*^^*)
....えっと、名前は?」
なんで急に話しかけてきたのか
謎だが、とりあえず名前を聞く。
「上宮 恭也(ウエミヤ キョウヤ)」
「なんて呼べばいい?」
「なんでも」
「んーなら....えー、どぉしよ。
恭也だからなぁ、恭ちゃんとか?
どぉかな?」
「別にいんじゃね」
「じゃあ、恭ちゃんね♪
私も何でもいいからね(*^^*)」
「なら、雪乃....天宮....雪乃....
ゆっちゃん?」
彼は頭を抱えこんで
私の呼び名を考えたようで
その答えが
まさかの「ゆっちゃん」だった。
まさかのまさかの!
クールな見た目のこの人が!!!
私は笑いそうになってしまうので
恭ちゃんから目をそらす。
「....ぷっ!!」
やばっ、可愛すぎる....っ
ギャップがっ
私が必死に笑いをこらえてると
恭ちゃんが
「何笑ってんだよ」
とキョトンと聞いてきた。
「....だって、ゆっちゃんなんて....っ
男子は誰も呼ばないよっ!?」
「....っ!?」
恭ちゃんは顔を赤くしたかと思うと
私の目を見て
「お前が恭ちゃんとか付けっから....
ちゃん付け、したがいいんかなち
思ったんだっつのっ」
と反論してきた。
合わせてくれたんだ、と
仲良くなろーとしてくれたのかな、と
思うと嬉しいけど、
「....っっぷぷっ」
その姿がクールな外見との
違いが明らか過ぎて....
必死なとこが可愛い(笑)
「ちっ」
舌打ちした恭ちゃんだけど
耳が赤い。
....照れ隠しじゃん。(笑)
かわいすぎ....(笑)♪
「ゆっちゃん、やめたし」
「じゃー、なんて呼ぶの?」
「....雪乃」
「無難だねえっ(*´艸`)」
「うるせ....っ」
上宮恭也か。
亮太と違う天然ぷりに
面白い人見つけたな、と
ある意味ウキウキの雪乃だった。

