「おい」


トーンの低い声が私を呼んだ。


「へ?」



明らかに匠くんでも亮太くんでも
宇都宮彪牙でもない声だとわかったので


不思議に思い
声の方に体を向けた。



そこに立っていたのは
黒い短髪に短い前髪。
少しブルーが入った
クールな瞳は吸い込まれるよう。
またもや彪牙や匠くん達と同じシルバーのピアス。

他の部員がつけてないところを見ると
バスケメンバーのスタメンだけしか
つけてないようだ。


※スタメンとはスターターメンバーといい
試合の一番初めに出る五人のこと。


てかすごい....イケメン....
ちょっとニヒルな雰囲気だけど....

「どうかしましたか?」

と聞いた。