「誰それ」 と言った声は
私が振り向く前に

私の前へと来てしまった


何か緊張して下を向いてると

「緊張しなくていいんだよ」

と匠くんの声。


その声に少し安心して
静かに深呼吸。

ゆっくり顔を上げると....


「きゃっ!?」


まさかのめっちゃ近くに
その男子の顔が間近にきていた!

その距離数センチ

しかもまたもやイケメンさん。
前髪をピンどめで上げていて
綺麗な茶髪。
しかもモデルみたいにスタイルがいい
顔も整ってて....
そしてやっぱり彪牙達と同じシルバーのリングタイプのピアス。


って....近いって!!



私が慌てて距離をおくと
その男子はこう言った。

「うわ♡めっちゃ俺の好みなんやけど!!♡
誰かの彼女?」


「ちげぇーよ」

と答えたのは宇都宮彪牙。
続けて匠くんが

「新しいマネになる人だ」

と言ってくれた。


(うぅーん。見事な連携プレー笑....)


そんな馬鹿なことを
ボーっと考えてたら

またその男子が顔を近づけてきた。



「な、なんですか!?」

驚いてそう言うと
その男子は


「彼氏おるん?」 と聞き始めた。


「い、いません!!」


「ラッキ♡なら立候補してい?
俺、石川 皐(イシカワ サツキ)」


「は、はぁ!?
何考えて....」




「俺至って真剣やで?」


そう言いながら石川皐が
私の手を握ってきたのを

パシッとさえぎったのは

「それくらいにしとけ、皐。」

匠くんだった。



「ちぇ。なんやねん」


石川皐は残念そうに
手を引いた。


(わ、わ、わ///
嬉しすぎる....っ///)

顔が熱い。匠くんがかばってくれたっ///

嬉し....///







私は胸のドキドキを抑えられずいると



「雪乃、大丈夫?」


と匠くんがのぞき込んできたので

「だ、だいじょぶだよっ
ありがとぅ///」

そう私が言うと

「うん、よかった(ニコ)」

と笑ってくれた。








(幸せ絶頂///かも....っ)



これがもしかして....恋?!(笑)

な、なんちゃって!!