あれから昼休みが終わり、
時は既に放課後になっていた。


「雪乃さん」


ふと名前を呼ばれ
振り返るとそこには哀川匠がいた。


「哀川....匠....先輩」


なんと呼べばいいのか分からず
フルネームで呼ぶ。

すると哀川匠は

「匠でいいよ。
それと敬語はいらない。」と言ってくれた。

「わかった!♪
じゃー私も雪乃でいいよ(*^^*)」


お互いの呼び名が決まり
二人でニコニコしてると....



ドカッ!


「いたっ!誰!?」


突然後頭部に痛みが走ったかと
後ろを見ると

宇都宮彪牙が立っていた。


「ヨォ、匠と....天宮雪乃」


「痛いじゃない!なにすんのよ!」

私がそう言うと宇都宮彪牙は

「叩きやすそ〜な頭があったから
つい、な。」

とニヤニヤ言うもんだから

「サイッテーーー!!」

と叫んでポカポカ殴ってやったら
宇都宮彪牙は「イテッ!やめ、やめろ!」
と逃げ気味。(笑)
そしたら匠くんが 「大丈夫?」 と心配してくれたのでもー優しい!ってドキドキした。

やっぱりコイツ(宇都宮彪牙)とは違う!!♪


「あ、そういえば。」

「え?」


急に匠くんが口を開いたので
耳を傾けると

「とりあえず今から体育館へ
来て欲しい。自己紹介timeだ。」


「あ、うん!大丈夫!余裕だよ♪*゚」

私が爽快に言うと

匠は横に首を振った。

「え?なに?どうしたの?」

私が聞くと宇都宮彪牙が答えてくれた。


「俺らスタメンは5人。
その内、俺、匠、亮太。後もう二人が....な。」

「?」 私が当然ながら首を傾げていると
匠が今度は縦に首を振った。

そして

「ま、会ってみれば分かるよ」


と言われたので
とりあえず

私と匠くんと宇都宮彪牙の3人は
体育館へ向かった。




(....なんか....怖い!!)