私は彪牙とギャーギャー言いながら
廊下を歩いていた。

すると...


「あーーーーっ!!雪乃ちゃんやん!」

「え?あ...!皐くん!」

「こんなところで何してんのー?
...あ!彪牙やん!
な、なんで一緒におるん!?」

...なんて説明すればよいのやら...
説明の仕方がわからない!

親友と喧嘩したので仲の取り持ちしてもらいましたーって??.. っておかしいよね。

「えっとぉ...なんて言えばいいのかなぁ」

「偶然だ、偶然。」

ナイス!!彪牙!
そっか!そう言えばいーんだ!

「そ、そぉ!偶然なの!
さっき廊下でバッタリ会っちゃって〜!
そのままここまで来た〜みたいな!」

「...」

皐くんは黙ったままだ。

...もしかして信じてない??

「そ、そーだよね?彪牙!」

「おう」

「...ふーん。そないならいーけど!
俺てっきり今日のSP、雪乃ちゃん、彪牙に決めたんかとおもたわー」

「...ん??S...??」

えすぴー??
あ。そういえば...そんなこと言ってたような...。昨日。

「忘れてたな、完璧」

「あはは...」

「忘れとったんかーい!!
忘れたらあかんやろ!まだ決めてへんの?もう昼やで??」

え!?もう昼!?
時計を見ると...
ほんとだ。もーこんな時間。

【ぎゅるるる...ぎゅる】

「??」

隣からお腹の音が聞こえたので
目を遣る。

「...彪牙...?の、音...??」

「...わりーかよ...」

「プーッッ!!おもろいわ!!
今のごっつぅおっきな腹の音彪牙なん!?」

「...うるせー!!朝から何も食ってねーんだよ!」

「ハハハ!!ハハハ!!ははっ!おもろー!!でかすぎやろ!」

「わらうなーーー!!!」

...皐くん...笑いすぎ...

「と、とりあえず、お昼に...する?
三人で...」

「はは...っ、はは...
そ、そうやな!お昼にしよ!」

「...ちっ、皐てめー、奢んなきゃ殺す」

「わっ。こわいわぁー。
じゃーいちごパンでええ?」

「だっれっが、いちごパンってゆったか!!」

「えー?いちごパンうまいんにー。
俺一番いちごパンすきなんよー?」

「知らねーよ!!てめーの好みなんてよ!」

「ちぇー、釣れへんなぁー!」


...いいから、早くご飯食べようよ...

あたしもお腹なりそぉ...(涙