「...雪乃」

奈央ちんは目元にたくさん
涙をためて私を呼んだ。

「...奈央ちん...ごめんね」

「...うん、いいの...
私こそごめんね...大声だしたりして」

「...大丈夫...
それよりね、あたしさ...」

「...ん?」

「やっぱり奈央ちんに本当のことを
言っておきたい!!」

「...」

「奈央ちんに嫌われるかもしんない...
その覚悟で言いたい。
私は...奈央ちんの幸せが大切だから...」

「...雪乃............
......わかった...いいよ、話して。」

「奈央ちん...」

「ごめんね、雪乃...」

「え?」

「雪乃がそんな酷い奴じゃないって
知ってたのに...ね。」

奈央ちんはニコッと笑った。
その笑顔がすごく可愛かった。

「雪乃のこと、嫌うわけない。
雪乃はずっと私の親友なんだから」

「...奈央ちん〜〜っっ」

私は思い切り奈央ちんに抱きついた。

いい匂いがする...

ハッ!!!話さなきゃ!!
勇太くんのこと...!!



「あのね、奈央ちん...
勇太くんはね...」