「うう....」

「....!勇太くん?」

目を覚ました勇太くんに声をかける。
勇太くんはあたしを見ると
目を見開いて飛び起きた。

「な....奈央っ!奈央は!?」

「奈央って....園田奈央のこと?」

「....あんたは....たしか....」

「奈央ちんの親友の天宮雪乃って言います」

「あ....あぁ!なら話が早い!
奈央は?奈央はもう学校に行った?」

「....なんでそんなこと聞くの?
もう別れたんでしょ?」

そう言うと勇太くんは
「違うんだ!」と眉を下げた。

「なにがなの?」

「....俺は奈央が好きだ。ほんとに
愛してる。」

「じゃあ、なんでほかの女とkissなんて
したの?」

「....それは........」

勇太くんは言葉に詰まっている。

ひどいょね。
愛してるなら浮気なんてしないでしょ。

「と、とにかく....奈央と会わせてくれ
二人で話がしたい」

「嫌。奈央ちんは傷ついてるんだよ?
あんたが浮気したせいで!
奈央ちんだって勇太くんのこと大好きだったのにっ」

そう言うと勇太くんは
ションボリして黙ってしまった。

「....なんだよ....
違うって言ってるじゃないか」

「??浮気のこと?」

「浮気じゃない!
俺は最初から浮気なんてしてない!」

「だって!バイクの後ろに乗せて
kissしてたって....!」

「向こうが勝手に後ろに乗ってきたんだよ!んでkissだって向こうがイキナリ....!」

「なにそれ!信じられない!
だって!それが本当ならどうして奈央ちんに説明してあげなかったのよ!」

「奈央が別れよってmail打ってきて
そのまんま!mailしても返信来ないし!
だからこうやって弁解するために
ここまできたんだろ?」

「....それは」

「俺は浮気なんてしないよ
奈央が大好きなんだから」

「わかった....じゃあ、奈央ちんに
言っとく。でも説明はしないよ?
勇太くんの口から事実を言ってあげなきゃ」

「おう...!よろしくね!」

「うん。」

「じゃあ、また!出直してくるわ!
雪乃ちゃんごめんな?学校遅刻しちゃって....」

「大丈夫!奈央ちんの為だし!」

「....奈央はいい友達に恵まれたなぁ。
これからも奈央をよろしく」

「りょーかい!じゃあね!」

「ああ!」


そうして勇太くんと別れた。

さあて、学校に急がなきゃ!!

奈央ちんも聞いたら喜ぶだろぉなぁ!

奈央ちんの驚く顔が早く見たい♪♪