ま、まさか....
まさか匠くんのロッカーまで
こんなにも汚いとか....?



私は石川と書かれたロッカーを探した。



「あ」



石川匠とネームプレートが貼り付けられてるロッカーは鍵をかけらていて
中の様子は伺えないが
とりあえず臭い匂いはしないし
ジャージははみ出してない。

とりあえず綺麗にされているようだった。

「よかった....」


何となくホッとしてしまった。



『石川匠』の横に並んでいたのは
『宇都宮彪牙』の名前。


ロッカーはかすかに隙間が出来ていて
それでロッカーはあいていると分かった。

「....」

プライバシーの侵害だと
勝手に見ちゃいけないと


自分に何度も言い聞かせたが
やはり自分の好奇心には勝てず

ゆっくりとロッカーの取っ手に
手をかけた。