キ、キス??


王子、本気?


したい!!




「・・・うん・・・」




もちろん、そんな簡単にしてくれるはずがない。



王子は、あと1ミリって所で、顔を止めて、笑い出す。




「ははははは・・・今の顔かわいい!!」




笑われたけど、かわいいって言われたことで私もテンションUP!




「あ、王子。その箱・・・」





私は王子のお尻で苦しそうにしている小箱を指差した。



「あぁ、これ?何?俺から直接欲しいとか思ってんの?」



王子は、赤いリボンを解き、ゆっくりと箱を開けた。



「正式な誕生日プレゼントじゃ。この指輪、絶対左手の薬指に付けること!!肌身離さずいつでも付けろ!」




「ありがとう!!一生ずっと付けるね!!王子、大好き!!」





私は、シルバーのシンプルな指輪を見つめながら、王子の手の温もりを感じていた。


ゆっくりと王子の手によって、指輪が指にはめられた。



王子、かわいい。


薬指に付けろだなんて、彼女って感じで嬉しい!!



「晴斗って呼べって言っただろ~!ばかかぁ!」