陽菜と佐知子がいる高校の校門の前で、俺は一人で立っていた。
明日は陽菜の誕生日だった。
今までの女は、自分から誕生日を言ってプレゼントをねだって来たのに、陽菜は俺が聞くまで誕生日すら言わなかった。
すぐそこに迫っている自分の誕生日を言わない陽菜は、俺を好きでいることに必死で、自分の誕生日を忘れてしまっていたのかも知れない。
こんなにも純粋な子に会ったことがない。
どこかで冷めた考え方をしていた俺は、恋愛に対して、もう一度純粋になってみたいと思った。
明日までに、ちゃんとけじめつけて、綺麗な俺になって、陽菜に好きだと言おう。
「あ、清水さんじゃないですか!」
声をかけてきたのは、俺のライバルでもある陽菜のクラスメートの優雅だった。

