陽菜、陽菜・・・
陽菜が元気でいるのか、いつも考えていた。
電話をしたいと思った。
でも、俺は佐知子と結婚するんだ、とわけのわからない決意を持っていた。
7月7日は、七夕。
そして、俺の誕生日。
いつか陽菜と約束したっけ。
『七夕の夜は一緒に星を見よう』って。
言い出したのは俺。
誕生日は、陽菜と一緒にいたいと思ったから。
何だ?
この気持ち。
これは、どういうことなんだ?
これがもしも「好き」ってことだとしたら、俺はどうして、陽菜を選ばない?
今、どこで誰と何をしているのかもわからない女を、俺は選ぼうとしている。
俺だけを想って、俺の幸せを想ってくれている陽菜を・・・
俺はどうして受け止めない?
俺の未来は俺のものだ。
俺がしたいように、生きたいように生きればいい。
俺が今一緒にいたいと思う人は誰?

