3年後、私は信二と別れると決めていた。
でも、3年間、晴斗を思い続けるなんて私にはできなかった。
信二とは、1年後、恋人になった。
何度もプロポーズをされ、両親にも、土下座をして頼まれた。
ちょうどそんな頃だっただろうか。
高校1年の担当になり、とてもかわいい生徒が私に好意を持ってくれた。
学校で一番かっこいいであろうその生徒は、大沢優雅。
年上の女性に憧れる年頃なんだとわかってはいても、彼を拒むことができなかった。
刺激を求めていた。
ストレスでつぶれてしまいそうだった私の前に現れたかわいい優雅は、私の癒しとなった。
毎日放課後に音楽室で話すようになった。
彼は身長が高く、抱きしめられると、高校生とは思えなかった。
晴斗にも言われた私の『隙』・・・
隙があったから、優雅はどんどん私に惹かれて、本気になった。
誘惑したことはないけれど、確かに思わせぶりな行動をしていた。
そのくせに、彼から真剣に告白されると私は怖くなって、逃げた。
とても大事な存在ではあったけど、優雅を選ぶことはできなかった。
やっぱり私は代わりの男を求めていただけ。
辛い時、なぐさめてくれる第二の男、第三の男を・・・

