「……莉乃、説明」

漂うオーラに、酔っていた私でも流石に気付く。


機嫌の悪い功希を察し、ふわふわとした頭でここまでの経緯を説明をした。

「こちら、潤の同僚の相川さん。潤がでろんでろんに酔っちゃったから、ここまで連れてきてくれたの」

潤の寝ている和室を指差せば、功希の眉間の皺がいっそう深くなる。


「………で、なんで莉乃がこんなに酔ってるの」

「あー、会話弾んじゃって、つい」


あははーと誤魔化すと、こつん。と骨に響くほどの衝撃が額を襲った。