「織部先輩!」
「……何?」
夏休みも近くなってきた今日この頃、いつも通り昼休みに屋上でご飯を食べ終わり、食後の談話タイム。
談話と言っても私が一方的に話しまくっているだけなのだけれど、それでもちゃんと反応してくれるだけで幸せいっぱいなのだ。
「あの……もうすぐ期末テストあるじゃないですか?」
「それで?」
「……もしお邪魔じゃなければ、お勉強を教えて欲しいです…」
断られる前提でお願いしてみる。
「……毎回テスト期間は1人で図書館で勉強するんだけど」
そう言った先輩に、やっぱり断られちゃった、と軽く落ち込む。
そして
「来たかったら、好きにすれば?」
その言葉に全力で頷いた。



