「着替えて帰んないと、もう一緒に飯も食べないし朝会っても無視する」 着替えて帰んないだけでそんなに酷い仕打ちに合うの!? 実際にそうなった状態を想像して…絶望する。 そしてゆっくりと手を出すと、その手の上にはまだ先輩の温もりの残ったシャツがふわりと置かれた。 「じゃ、じゃあ…お借りします」 「すぐ着替えてすぐ帰りなよ」 そう言い残して校舎の方へ歩いていった先輩を見送った後、更衣室へと歩き始めた。