ええええ!?

先輩がシャツのボタンを一つずつ開けていくことによって現れる肉体美。

部活を引退したって聞いたのに、未だ引き締まっている体に、何か見てはいけないような気がして慌てて目を手で隠した。


「…これ着て帰って」

声に反応しておそるおそる目を開ける。

すると、先輩が自分のシャツを私に差し出していた。


「え、あ、でも……!」

別に借りなくても大丈夫だと思うんだけど。
受け取ろうとしない私に、先輩は痺れを切らしたらしかった。