お昼休みも授業も終わり、どこの部活にも属していない私は、先輩のお弁当箱を大切に抱えて教室を出る。


あのあと、教室に戻った私が持っていたお弁当箱を見た潤がすごい気迫で駆け寄ってきて、色々と聞かれていた。

さすがに、先輩のお箸を使ってお弁当食べちゃいました…だなんてことは恥ずかしくて言わなかった…というより言えなかった。


そして、白状した私の肩に手を置いて「もしかしたら本当に脈あるかもしれない」だなんていう潤の言葉に、どきどきとした胸の高鳴りと、期待の気持ちが抑えきれるはずかなかった。