「……好きにすれば?」 「それだけなら、もう行くから」と、すたすたと歩いていってしまった先輩。 「はっ、はい!好きにします!!」 去っていく先輩の背中に向かって大きな声で返事をした。 先輩の中ではきっと、めんどくさいから「好きにすれば?」だなんて放置したんだと思うけれど。 それでも先輩に話しかけることを許された私は、どうしても弛む口元をおさえることが出来なかった。