「っわぁ!!」

どうやら、ベッドの上に投げられたらしい。

あ、家についてたんだ。と上を見上げれば、そこには私が怒っていたはずの功希がいた。

むしろ私より怒っているように見えるその姿。


投げられたことに文句を言ってやろうと口を開く前に、大きな手で頭をかぽりと覆われた。


「いたたたたたた」

「毎回毎回、なんで女友達じゃなく、あいつの所に行くかな」

「親友だもん」


そう返すと、さらに強くなる力。

「ギブ!!」と何度か叫んでようやく功希の手が私から離れていった。