「ってことは、織部先輩もついに最高学年!3年生な先輩もかっこいいー!」
浮かれていた私。
「はいはい。……ってか、ってことは織部先輩ももうすぐ受験態勢に入って、あんまり学校で見かけなくなるかもな」
そして、その一言が私にとてつもなく大きな衝撃を与えた。
私の学校は、夏休み明けからもう自由登校になるという、ちょっと変わった学校だ。
そのため、受験生である3年生が学校に来るのは基本1学期のみ。
2学期以降は皆塾や家で勉強をしている。
もしかしたら、織部先輩の姿が見られるのも、かの1学期の間だけかもしれない……?
このままじゃだめだ。そう考えた私は机をバシリと叩いた。



