それは、とある日の昼休みのこと。


「ねぇ」

「は、はい!」

「これ、1年に配っといて」

「はい!!分かりました!」


廊下を歩いていた私が見たのは、仲良さそうに話す(実際は恐怖でがっちがちな)武井くんとあの人。

武井くんの威勢の良い返事の後別れた2人を確認した私は、あわてて後を追いかけた。