「………何話してたの?」


手についた水分を拭きながら近寄ってきた功希。


さっきの話の後だと、改めて本当に素敵な旦那さんだと納得してしまって。



「何でもなーい!」


そう言って腕に絡みつけば「そう」と興味なさげな声色で返されるけれど。



その顔はどことなく優しくて、へらっと笑ってみれば「バカじゃないの?」と優しく頭を撫でられた。