「それ、妊娠してるんじゃないの?」 「…………ん?」 いきなりの言葉に思考が停止する。 認識したとき、私は声をあげて叫んだ。 「はぁぁぁぁぁっ?」 「うっさい黙れ」 店中に広がった声に慌てて口を押さえる。 机に覆い被さっていた体を起こして座り直して、まっすぐに潤を見据えた。