「さっきテレビで、夏風邪引いた人が脳梗塞になるって話してて………私の症状と似てるところいっぱいあって……」 「はぁ」 「だからすごい心配になって…って、聞いてる?」 さっきの真剣さはどこへやら。 気の抜けた声に眉をしかめれば「ごめんごめん」と軽く謝られた。 「てか、症状と似てるって何?」 「……なんだか最近ね、ずっと体がだるくて重くって……。ご飯も気持ち悪くてあんまり進まないし、かといって熱もあるってほどにはないのよね」 重く息を吐けば、潤は何故か私よりも深くため息をついた。