「ありがとうお姉ちゃんとお兄ちゃん!」 お母さんに何度もお礼を言われて首を振っていれば、下からも元気よくお礼を言われる。 「見つかって良かったね!」だなんて目を合わせて言えば、不意に頬に暖かいものが触れた。 「僕、大きくなったらお姉ちゃんみたいな人と結婚する!」 「じゃあねっ!」と可愛らしく去っていった小さな後ろ姿を見送って、恐る恐る先輩の方を見る。 先輩はといえば、片手で携帯を弄っているから、あぁ見られずに済んだ。と心底安堵した。