「どんだけ時間経ったと思ってんのっ?電話しても全然出ないし、屋台の所にもいなかったし、ほんとやめてくれない?」
振り向くや否やまくし立てるようにそう言った先輩。
そう言えば私、待っててとか言いながら何の連絡もせずにここに来ちゃったんだ…。
はぁ、と切らした息を整えながら伝う汗を腕で拭った先輩にぎゅっと胸が締め付けられる。
今日は迷惑かけてばっかりだ。
「………挙げ句の果てには迷子の子連れて歩いてるし…。自分も迷子だったってこと自覚してよね」
「ごめん……なさい」
唇を噛みしめながらそう言えば、ぽんぽんと頭を軽く叩かれた。



