私の意地悪な旦那様



「お姉ちゃんと一緒にお母さん探し行こっか」


にこり、と笑えば戸惑いつつも飴を受け取ってくれた男の子。

その手を引きながら、教えて貰った彼の名前を声を大きくして尋ねて歩く。


最後にお母さんといたところまで戻ってみても、がやがやとした屋台の周りでは私の声は届かないのか、お母さんを見つけることが出来なかった。



「もう1回、来た道探してみよう!きっとすれ違っちゃっただけだよ」


そうは言うものの、明らかに落ち込んでしまっているその姿にどうすればいいのか分からなくなる。


私まで泣きそうになっていれば、ぐいっと力強く肩を掴まれた。