私の意地悪な旦那様



無事りんご飴を入手し、先輩がいるであろう場所へと戻る。

からんころんと音を鳴らしながら歩いていれば、脇の方から子供の泣き声が聞こえてきた気がした。



「………どうしたの?」


振り向けば、声を抑えるようにしてひくひくと泣いている男の子。

近づいてしゃがんでみれば、その子は私の声に反応して顔を上げた。


「ママがいないの……」


言葉にしてさらに悲しくなっちゃったのか、再び泣き始める男の子。



その姿に、私は持っていたりんご飴を差し出した。